2008年3月15日土曜日

「お母さんの敏感期/相良敦子」

人から勧められて、「お母さんの敏感期/相良敦子」を読んでいる。

以前に購入していたのだが、積ん読のままになっていて、読まずにいた。
知り合いから、「この本は超おすすめだ!!」と言われたので、久しぶりに本棚から引っ張りだしてきた。

時間の関係上、自分に興味のある章だけさらさらと読んでみた。

感想は・・・・・・
とっても勉強になった。自分は小学校教師だが、この本は現場でも役立てることができる。
小学校以前の幼児教育について知ることで、教室での実践が変わってくる。そう感じた。


子育てで目標にしなければならないのは、自分のイニシアティブで取り組み、自分のリズムで続け、自分のオリジナリティを打ち出せる、人柄と能力ではないでしょうか。


全くの同感だ。
教室での教育も同じだ。
自分のイニシアティブで、自分のリズムで、自分のオリジナリティを!!
そんな能力を育ててあげることこそが大事なのだ。
しかし、自分の実践を振り返ってみて、果たしてそのような教育ができているだろうか。


全然駄目だ。
何が駄目か?
まず、このような思想、哲学で日々の教育実践を行えていない。
きちんとすることだけを、見栄えだけを気にしているような気がする。
深く反省。


小さい子どもがそんな能力を身に付けてこう成績をおさめると大満足する親や先生が多いのですが、機械的に素早く処理する能力を身につける子どもは、しだいに考えない人になっていっているのです。


自分は知らず知らずのうちに「機械的に素早く処理する能力を身につける子ども、考えない人」を育てていっているのではないか?
そんな危惧の念を抱いた。

もしそうならば恐ろしいことだ。教育というのはそうじゃあないはずだ。
自分で考え,自分で行動できる、そんな人格をこそ育てていくべきである。
この本を今読み返してよかった。


子どもは本当は「自分のリズムで考えてやりたい!そして自分で発見したり発明したりしたい!」と願っているのです。自分で考えて,自分の手を使って,色々なものを創りだしていく力が<自立>なのです。<自立>は<知性>の働きと自発的な性質とが結ばれてのみ実現することも知っておきましょう。


そういえば、子どもたちは「自分で考えて、自分で創りだすもの」をとっても喜ぶ。例えば、社会ノートまとめ、新聞作りなど。
大枠を示しただけであとは子どもの自由にさせる。
良い部分を取り上げてほめまくる。

時間も十分に与える。
そうすると子どもたちは集中して取り組んでいく。
自分たちだけで進んで学習に取り組んでいくのだ。

それは上記引用部分のような願いがあるからだろう。
このように「子どもが進んで取り組める」ような環境を作ってやることが教師の仕事だろう。

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