2008年8月29日金曜日

学校で研修。

◇昨日は一日、学校で研修。
午前は国語で、午後からが特別支援だ。

どちらも勉強になった。
特に午後の特別支援がよかった。

講師先生の話術がとってもいい。
ユーモアを交えながら終始明るい雰囲気で進められた。
内容も活動、ワークを取り入れながらの参加型なので楽しみながら研修できた。


ユーモア
活動場面




授業でも大切なことだ。
それプラス専門的な知識も教えていただいた。
行動療法だ。

それぞれの課題、願いをスモールステップに分解し、一つできるごとに誉めるという内容だった。


前半の国語では授業ビデオをみた。
指名無し発表に近い形で子どもたちがどんどん発表していく。
発表は活発だった。
しかし、そのビデオでは子どもが次の子を指名していた。
これは指名無し発表のほうが100倍優れている。
いちいち指名する事でリズムが狂う。
子どもが指名するということは指名されなければ発表できないということだ。偏りがでる。

また発言内容をみると、
あくまでも文章を根拠にする

というのはとっても良かったのだが、課題がはっきりせず、

文章のどこどこにはこう書いています

というのをそれぞれの子どもが好き勝手発言しているだけだった。
何か一つの問題(発問)に焦点をしぼり、それについて討論するというほうがいい。

ビデオをみていても、結局この授業で何を話し合いたかったのかがよく分からなかった。
思いつきバラバラ発言

それをつないでいるだけのようだった。

2008年8月27日水曜日

承認研修レポート完成。

承認研修レポート完成。
最初は18日間とっていたのだが、校長に呼ばれて「せめて一週間以内にしてくれ」と言われた。

昔よりも丸くなったので、
「分かりました」と素直に返答した。

18日から10日に変更する。残りは年休をとった。
その10日分の研修の成果を本日まとめた。

1.C表指導案
2.模擬授業指導案
3.授業コンテンツ(配布資料として印刷)
4.サークルレポート
5.手書きノートコピー
6.学年通信
7.二学期対策指針
8.学年通信9月号
9.運動会 団競細案

これらをひとつにまとめる。結構な厚さになった。
一夏のがんばりを見えるようにすると「今夏もがんばったなー」という気持ちになった。

今年の夏も充実していた。
一つ心残りは東京のセミナーに参加できなかったことだ。
来夏は必ず東京セミナーに参加しよう。

2008年8月24日日曜日

「ミルクムナリ」

昨日は運動会団演の講習会に参加する。

「ミルクムナリ」
自分より2歳年下の先生が団演責任者。自分はダンサー担当。
指導担当ではないが、一冊のノートを用意した。

教師生活は長い。これから団演を指導することもどんどん出てくる。
学びをノートに書き込んでいく予定だ。
こういった日々の蓄積が大切だ。

3時間の講習、楽しかった。
踊りは得意ではない。けど、身体を動かすのは好きなので、楽しく参加できた。

運動会も楽しみだ。

本日、全校登校日。
サークルなどできくと、登校日がないところ、4回もあるところなどさまざまだ。

子ども達に久しぶりに会える。楽しみだ。
だんだん夏休みモードからシーズンモードに入ってきた。

授業作りも一段落したので、今日からは2学期の準備、教材研究に集中する。検定、模擬授業用の授業作りはしばらく封印。

2008年8月19日火曜日

リーダー論とは

前回は止むを得ず欠席してしまったので、今回のレポートは関連書籍をまとめたものにする。レポートをまとめるに当たって、まず大きな枠組み(全体構造)を考えてみた。リーダー学にはリーダー論と組織論があり、それぞれ欠くことのできない要素である。そしてこの二つの論を組み合わせることで初めてリーダー学というものが成り立つ。
 今回はリーダー論について詳しくみていく。
1.リーダー論とは
 教師は学級のリーダーである。学年主任は学年のリーダーである。そして学校長は学校のリーダーとなる。組織があれば、必ずそこにはリーダーが存在する。組織の一員として働く以上、いつかは自分がリーダーになっていく可能性がある。
 現に、私は今5年生の学年主任をしている。4クラスで2クラスはベテラン女教師。(1名は講師)もう1クラスは若手男性教師という構成だ。30代、40代の教師が極端に少ないという現状を考えれば、私が学年主任をやるというのも仕方のないことではある。しかし、まだまだ力不足で、学年をまとめげるということはできていない。他の3人の先生方に助けてもらいながら何とかやっているという状況だ。
 話を戻す。組織には必ずリーダーが必要になってくる。ではリーダーとはどのようなことをすればいいのだろうか。どのような人がリーダーにふさわしいのだろうか。これは逆説で考えるとよく分かる。「組織のルール/浜口直太」という本に「リーダーに向かない人の共通点」というのが紹介されている。全部で23項目ある。紹介する。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リーダーに向かない人には次の共通点があります。
①元気がない②声が小さい③自信がなさそうにぼそぼそ話す④人の話を聞いていない⑤質問されても正確に答えられない⑥話がゆっくりすぎてとろい⑦話がすぐ脱線する⑧言葉と言葉が開きすぎて、話しがシドロモドロ⑨論理的に筋道立てて話せない⑩わからなくなるとすぐに黙り込む⑪「あの~」「え~と」など間抜けな言葉を頻繁に使う12)落ち着かずじとしていない13)人の目を見て話せない14)話したり、聞いたりしている時、貧乏ゆすりやボールペンで遊ぶ15)組織や会議に遅れてくるなど時間にルーズ16)プレゼンやスピーチをする時、必要な資料を準備しタイムリーに配れない17)講事録などつくらせると、基本的な関連事項や大事なポイントを外している18)頼まれたことを、できる限りすぐやらない19)書類など作った後、ダブルチェックしていない20)上司に見せる書類も、きちっと自分なりにリサーチして完璧に出していない21)新聞や本もほとんど読まずに、世間のことを知らなさ過ぎる22)何事も途中で投げ出し中途半端なことばかり23)一つのことを初めても、他のことに手を出すので結局全てにおいて成長がない
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 以上の23項目を大きく4つにまとめてみた。
分類 該当項目(重複あり)
1.話す聞く力(コミュニケーション力)の不足
             ①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪13,14,
2.事務処理能力の不足
             15,16,17,18,19,20,
3.勉強不足(読書不足)
             21
4.集中力の不足
             12 14 22 23
つまり、リーダになろうと思えば4つの力が必要不可欠だということだ。

 ①コミュニケーション力 ②事務処理能力 ③勉強力 ④集中力

 確かに、リーダーは組織のメンバーと充分にコミュニケーションをとらねばならない。そうでないと組織が崩れていってしまう。また上に立つものが事務処理能力なしだったら下のものが大変な苦労をする。大きな損害を受けかねない。また読書の一つもしないリーダーならば下のメンバーはついてはいかないだろう。だれも自分よりも教養、知力のないモノの下では働きたくない。最後の集中力、これも極めて重要だ。一つのことを集中してやり遂げて初めて大きな成果が生まれる。これは個人でも組織でも同じことだ。集中力なくして成果は得られない。つまり上記の4つの力を付けていく努力をしなければ将来、組織のリーダーとしてはやっていけないということになる。学級担任でもそうだ。4つの力の不足している教師に当たった子ども達がかわいそうである。当然、子ども達の力をのばしてやることができないのは容易に予想できる。
 さて、先述の「組織のルール/浜口直太」には「今求められるリーダーの条件」という題で22項目が挙げられている。これを上記の4つの力に分類して表にしてみる。

リーダーに必要な力 項目

A コミュニケーション力
1)人間が大好きな人2)強力かつ柔軟なリーダーシップが発揮できる人6)組織のメンバー一人ひとりと対話できる人10)先見性のある人11)組織活動を通じて人間性・能力を高めていける人12)組織のメンバーに組織活動を通して夢と感動を与える事ができる人15)命懸けで人材(後輩)育成をしている、また将来する決意のある人16)平和をこよなく愛する人17)人の苦しみや悲しみが自分のことのように思える慈悲深い人

B 事務処理能力
13)公私にわたって自己管理ができ、メンバーの模範となる人

C 勉強力
2)生涯修行中であることを自覚し、誰からも学ぼうとする謙虚な人8)組織のために高い志・理念・目標を持ち、日夜努力する人14)メンターまたは師匠を持ち、その人から命懸けで学んでいる、または学んだ人18)リーダーとして、組織のメンバーの誰よりも学びチャレンジしている人
19)何事も、最初に自分で実践し、メンバーに模範を見せられる人

D 集中力
4)組織のために人生・命をかけられる人20)悪や不正をする勢力と命懸けで戦える人21)強靭な体力と精神力をもった人
 

多少無理をして各項目にあてはめてみた。が、それでもどの項目にも入らないものがいくつかあった。以下の4つだ。
5)組織のためならいつでもリーダーをやめられる人
7)組織にとって不可能なことを可能にしようとする気概のある人
9)組織の結果にすべての責任を持つ人
22)物理的にも経済的にもまったく欲のない人
 この4つを人格力ということで一つにまとめる。するとリーダーに必要な力は先述の4つプラス人格力ということになる。図解してみると下のようになる。
                写真参照




2.歴史上の人物から学ぶリーダー論
 古今東西、優れたリーダーは存在する。歴史を見てみると西洋にも東洋にも傑出したリーダーや指導者がいた。歴史上の優れた指導者からリーダー論について学ぶというのは極めて有効な方法である。まず、日本ではどのようなリーダーがいたのか調べてみた。
 英語学者で評論家である渡部昇一氏は「指導力の差/WAC BUNKO」の中で乃木希典(右写真)を優れた指導者の例として取り上げている。本書第4章は「乃木大将の『統率力』を身につけろ」となっている。ちなみに乃木希典とはどういった人物か。ネットで検索してみた。
乃木希典は日本の武士・長府藩士、軍人。陸軍大将従二位勲一等功一級伯爵。第10代学習院院長。贈正二位(1916年)。 東郷平八郎とともに日露戦争の英雄とされ、「聖将」と呼ばれた。しかしいわゆる「殉死」の評価についても諸説あるように、司馬遼太郎など「愚将」とする考え方もあるが、これに対する反論・擁護論も数多くある。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
 渡部氏は著書の中で乃木大将について次のように述べている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
たとえば二百三高地攻撃の際の命令の仕方一つをとってみても、口数が少なく鋼鉄に目玉がついたような感じであり、乃木に対する部下たちの尊敬たるや恐るべきものであったという。乃木が通るだけで兵たちは不動金縛りの術にかかったように動けなくなってしまった。それほどの威厳と恐ろしさがあったというのである。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 乃木大将は当時抜群の人気と、威厳があったらしい。上層部のものにも心底信頼されている。再び渡部氏の著書より引用する。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この旅順攻撃の際、あまりに時間がかかり、しかも犠牲者が多かったので、さすがに乃木に対する批判が起こり、「乃木を代えろ」という声も出た。しかし、この時に明治天皇は、「この仕事は乃木にしか出来ない。誰が行っても落ちないものは落ちない。乃木であればこそ兵たちも苦しい戦いを戦い抜いているのである。絶対に乃木を代えることはならぬ」と言われたという。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 乃木大将はいわば上司である天皇からものすごいまでの信頼を置かれている。これも乃木の人格力の所以だろう。乃木は先にあげた5つの力のうち、人格力が極めて優れていたらしい。敵の大将からも、外国の新聞記者からもその指導力と人格力に一目置かれ、好意的に取り上げられている。当時の日本には「乃木服」や「乃木鉛筆」なるものがあったらしい。服や鉛筆にまで名前がつく。それほど乃木は全国民から尊敬されていたらしい。そんな乃木について渡部氏は次のように分析している。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
単に武人であったばかりでなく、文人的要素を備えた教養人であったことが乃木の魅力であり、その後の専門教育の中で育ったプロの軍人になかった大きな人間的な信頼に基づく統率力を持ち得た原因であったろう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 乃木は漢詩の達人であったらしい。漢詩をよく読み、そして戦地でも漢詩を作った。そのような圧倒的な教養が彼の魅力であり、人格を磨いていったようである。つまり、5つの力の勉強力も優れていたということだ。
 3.自分自身の実践に活かせる学び
 自分にはコミュニケーション力はあるか。事務処理能力はどうか。勉強力、集中力、人格力は?このように自問自答してみると、まだまだ自分には足りない点が山ほどある事が分かる。しかし、誰もが最初からこのような5つの力を身につけていたわけではない。誰もが最初から優れたリーダーであったはずはない。誰にでも駆け出しの時代はあったのだ。そして「地位が人を創る」という言葉もある。一つ一つの仕事の積み重ねの中でリーダーに必要な5つの力をつけていくことが10年後、20年後の教師生活を実りある素晴らしいものにしてくれる。そう考えて教師修業に励んでいく。

2008年8月15日金曜日

自分を守ろうとする人は、人の上に立てない

明日の勉強会のためにレポートを書いている。
まずは関連書籍を読み返すことから。

どの本もいいことを書いている。

リーダー
統率力
指導者

このキーワードに関連するものだけ読んでいこう!!
と思っていたのだが、ついつい面白くて関係のない部分まで読んでしまった。

レポートに関していうと、
組織のルール/浜口直太
が一番参考になった。




例えばこんなことが書いてある。

 自分を守ろうとする人は、人の上に立てない
衰退していった組織には共通点があります。リーダーが保身で言動しているところです。組織の顔であり総責任者でもあるリーダーが、自らの保身第一でリーダーシップをとっていたら、誰がそのリーダーと組織を信じられるでしょうか?



なるほど。確かに「保身にはしる校長」のいうことなんか信じられない。下で働きたくはない。
校長でなくても、
教務主任
研修主任
学年主任

など、主任と名のつく役職はいわばその組織のリーダーだ。
さらに言えば学級担任というのはそのクラスのリーダーなのである。

だから、
優れたリーダーとはどういうものか、
どうすれば優秀なリーダーになれるのか、
そういうことを学んでおくことは大切だ。


レポート作成にむけて、
次の作業は
①ノートにメモ
②組み立てを考える
だ。

そして一気にレポートを書いてしまう。
明日に間に合うようにがんばろう。

2008年8月14日木曜日

【聞く勉行思法】自分オリジナルのコンテンツをつくること

聞く勉行思法をしながらひらめいた。


    聞く勉に使うCDを自分で作ってしまえ。



自分が心底気に入っている教育書を自分で朗読し、それをiPodに録音する。
授業、講演DVDの音声を録音し、iPodにいれる。

そうすればいくらでも自分オリジナルのコンテンツをつくることができる。

さっそくやってみた。

自分で朗読した20分の教育書CD。
聞いてみるとなかなかいい感じだ。

耳から入ってくる情報は良く頭に残る気がする。
やはり勉強は5感をフル活用すべきだ。

逆説的命題
A 勉強は身体を使ってやれ。
B トレーニングは頭を使ってやれ。

オリジナルCDをバンバン作っていこう。

聞く勉

腰痛が治った。昨日までの痛みがうそのよう。
「どこも故障していない」ことのありがたさを実感できた。

昨日は腰痛のため、ジョギングとスイムを控えた。
代わりに朝夕一時間ずつ近所の公園をウォーキングした。
これが腰痛治療に効いたのかもしれない。よかった。

今はほとんど痛くない。
でも油断は禁物だ。あと50年は付き合っていく自分の身体だ。大事にしよう。

ただ黙々と歩くのは退屈なので、
昨日のウォーキングではiPodを聴きながら歩いた。

向山先生の算数CD「大きな数」
斎藤一人CD
落語「NHK落語シリーズ 五代目古今亭志ん生「猫の皿」」

どれも勉強になった。

向山CD→授業の技術
一人CD→思考、哲学
落語 →話術

どれも超一流だ。学ぶべきところがたっくさんある。
そういえば、ちょうど昨日読んだ『教室ツーウェイNo.368』でも授業CDの活用法というミニ特集があった。


P46 向山洋一氏の論文より
通勤の車の中は、貴重な教師修業の場になる。CDを繰り返し聞くのは、トッププロの練習法あのである。



私は車に乗らない。免許がない。
自転車通勤だ。自転車でCDを聴きながら運転は危ない。
なので散歩がてらCDを聴くようにしている。

漫才の「大助、花子」が「やすきよ」の漫才CDを何十万回も聴いたように、私も授業CDを繰り返し聞いていきたい。

2008年8月13日水曜日

ゴッドファーザーを観に行ってきた。

ゴッドファーザーを観に行ってきた。
はるばる京都まで。

三本立て、一気に観ようかと思ったが無理だった。
二本観て帰宅。

面白かった。が腰が痛くなった。
映画を観て腰が痛くなったのは初めてだ。びっくりした。
さすが「ゴッドファーザー」

教訓
3時間の映画を二本も観るのは腰に良くない

内容面では
ドンのファミリーを大切にする姿に感動した。
やっぱ自分の家族は大切にしないとな。
仕事も大事、家族も大事。
ヴィト・コルレオーネとマイケル・コルレオーネの対比で深く考えさせられた。

なんでわざわざ京都までゴッドファーザーを観に行ったのかというと、きっかけは渡部昇一の本を読んだからだ。


映画『ゴッドファーザー』には、このように、男の器量をストレートに描くシーンが数多く出てくる。現代のように平和で落ち着いた世の中では、男のありようなどということは、なかなか表面に現れにくいのだけれども、戦国時代やマフィアの世界では、それが非常にはっきりと出てくるので参考になるのである。マフィアを賛美するわけではないことはもちろんであるが、男の器量を知る場合には『ゴッドファーザー』は大いに参考になると思う。
     (自分の品格/渡部昇一 より)



という文章を読んで、「ゴッドファーザー」がどうしてもみたくなった。
近所のレンタルショップでDVDを探したのだが見つからない。あきらめ切れずにネットで検索していると、京都で再上映されているという。しかも一挙三本立て。

はるばる京都までいった価値はあった。
腰を痛めてまで二本連続で観たかいがあった。
合計6時間半くらいだったが、少しも退屈しなかった。素晴らしい名作だ。

男の器量
指導者の条件

しっかり学べた。

2008年8月12日火曜日

さくら検定授業作り①

さくら検定授業作り

自分一人でやっていてもあまりはかどらないので、とりあえず発信していくことにする。


日本の桜、歴史の桜/小川和佑 より


折口信夫の『古代研究』に拠れば、屋前の桜は災厄を遮る結果として植えられたものであるという。ここには桜は聖なる樹としての信仰をみることができる。



なるほど。
確かに「桜=聖なる樹」というのはなんとなくわかる。
満開の桜はとても神秘的だ。花の下で酒を飲んで酔っぱらっている場合ではない。聖なる樹に失礼だ。
と思いきや、昔の人も酒を飲んで花見をしていたそうである。びっくり。


狩はねむごろにもせで、酒を飲みつつ、やまと歌にかかれり
              『伊勢物語』より


現代の花見も千年前も同じ光景だ。

続いて、万葉集にこんな歌がある。

春雨に 争いかねて 我が屋前の 桜の花は 咲き始めにけり

家の前に桜の樹がある。
そんな光景今でもあるのか?
古い家ならばあるかもしれない。自分の家の近くではあまりみない。グーグルマップのストリートビューなどで映せたら面白いかも。

本の中には次の歌も載っていた。これは知っている。どこかで聞いたことがある。

世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし
       在原 業平 (古今和歌集)

ちなみに、先述の2つの歌で歌われている桜は現在我々が見ているのとは違う桜だそうだ。

現在は桜と言えばソメイヨシノ!!
しかし、千年前にはソメイヨシノはなかった。
山桜が中心だった。

なんと、ソメイヨシノは明治維新前後に東京都豊島区染井で生まれたそうだ。結構最近の話なのである。


桜は我々にとって非常に身近だ。毎年お花見にいく。
そんな桜でもちょっと調べてみるだけで知らなかったことがどんどん出てくる。
桜にあれだけ多くの種類があるなんて全然知らなかった。
やはり、文化を次世代に伝えていくためにはそのことについてしっかり知っておかねばと思う。
特に子どもに教えてる我々はそうだ。
勉強になる。

2008年8月11日月曜日

授業作りのため

図書館に行って本を借りた。

授業作りのためだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日本の桜、歴史の桜/小川和佑
桜誌〜その文化と時代/小川和佑
英語達人列伝/斎藤兆史
桜の樹が教えてくれた/スーザン・オズボーン
みみづくの夢/丸谷才一
斎藤秀雄講義録/小沢征爾
ライオンは孤独である〜斎藤秀三郎と『斎藤和英大辞典』/VHS
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今行っている授業作りのテーマは3つだ。


①さくら検定
②学力B対応
③斎藤秀雄、秀三郎親子の気概


今まであまり図書館を利用してこなかった。
なぜかというと、


 図書館にいけばいくほど無駄遣いになる。
       (ラクをしないと成果は出ない/日垣隆 より)



の教えを守っていたからだ。

が、目当ての本が絶版で入手できなかったので、やむを得ず図書館に向かった。

行ってみてビックリ。
まるで宝の山だ。

授業のネタになりそうな本、自分の興味をひく面白そうな本がたっくさんある。

もっと早くから利用しておけばよかった。


しかし、

 図書館にいけばいくほど無駄遣いになる。
       (ラクをしないと成果は出ない/日垣隆 より)



というのも一理ある。

借りてきて、さあ読もう!!となったとき、いつものくせでペンを片手に読んでいた。

思わず本文中に線を引いてしまいそうになりあせった。
間一髪でセーフ。

自分で買った本なら迷わずガンガン線を引ける。
ここが図書館の欠点だ。

しょうがないのでペンをポストイットに持ち替え読み込む。

授業作りがんばろう。

2008年8月9日土曜日

「自分なりの安定したシステム」

夏休み、あれもこれもやろう!!と計画していた。
が前半を振り返ってみると思うように進んでいない。

時間はたっぷりあっても、仕事がはかどるとは限らない。
むしろせっぱつまってギリギリで仕事に臨んだほうがたくさんの仕事、良い仕事をできる。

それを身を持って体感した。

夏休みの課題の一つに、

ツーウェイ、トークラインの向山論文を全て読み返す

というのがある。
もちろん自分の手持ちの分だけだ。

それでもすごい量になる。
これだけは夏休み前半戦でがんばった。
その成果。

ツーウェイは全部読破。
トークラインがあと13冊。

読みながらノートをとっていった。
このノートは以前から作っていたものだが、今日で3冊目に入る。

何か目に見える成果があると達成感を味わえる。
大事なことだ。

この夏休み中にトークラインも読破してみせる。

ちなみに今日筆写した部分。


授業の開始5分で行うこと

例えば、国語なら「教材文を読む」ことから入るのが普通だろう。
その前に「前時で習った漢字の三つの空書き」などを入れる人がいるかもしれない。
いろいろな方法がある。
但し「自分なりの安定した方法」を確立するようにすべきだ。
(中略)
「教師のおはなし」は楽しい。
しかし、それは、授業の内容が一段落してからやるべきだ。
それなら「安定したシステム」における「変化」となる。
  (トークライン No.316 向山論文より)


なるほど、と思う。
そういえば、向山先生の算数授業CDでも

いきなりかけ算九九をいわせて、その後、テストをするという場面

があった。

「自分なりの安定したシステム」
2学期に向けて教科ごとに考え直そう。

俺にとっての草刈りは・・・

アンナ・カレーニナ/トルストイ(新潮文庫)



を読んでいる途中。
ジムで泳いだ後にちょっとずつ読んでいる。
3ヶ月後ぐらいに読み終わっていれば上等。それくらいのペースだ。

いまやっと中巻までいった。

だんだん物語が面白くなってきた。
中でもリョーヴィンの草刈りの描写が良かった。



リョーヴィンは草刈りをつづけるにしたがって、ますますこの忘我の一瞬を感ずることが多くなった。そういうときには、もう手が鎌を振るうのでなく、むしろ鎌のほうが、自意識と生命にみちた肉体を引っぱっていき、まるで魔法にでもかかっているように、仕事のことなどまったく考えてもいないのに、仕事はひとりでに規則正しく、きちんきちんとできていくのであった。これこそこのうえなく幸福な瞬間であった。



この部分がとても良かった。

そして、考える。
自分にとって、草刈りのようなものはあるだろうか。

しばらくして思い当たる。


     トライアスロン




だ。
これが俺に取っての草刈りにあたる。
効果は抜群だ。
本生でも続けたいと思っている。
生涯続けられる遊びではないか。


リョーヴィンの草刈りについての引用を続ける。


「まったく、すばらしいもんですよ!信じちゃくださらないかもしれませんが、くだらん考えをすっかり頭の中から追い出すのには、あれくらい有効な療法はありませんね。ぼくはArbeitscur(労働療法)という新しい術語をつくって、医学に貢献しようかと思いますよ。



トライアスロンは頭の中からくだらん考え方を追い払ってくれる。
身体も鍛えられる。
レースにでることで勝負やけもできる。
緊張感を味わえる。

来年の夏、レースに出場する予定だ。

2008年8月8日金曜日

休養の取り方 五箇条

休養の取り方 五箇条

1.レンタルビデオを数本借りて一気に観ろ。
2.近くの公園をブラブラ散歩し、芝生に寝転んでボーッとせよ。
3.小説を買って、ファミレスで読め。
4.ドリンクバー付きがおすすめ。
5.夕飯は好きなだけ酒を飲め。

アウトプットを前提にインプットする

アウトプットを前提にインプットする

何かの本で読んだ文言だ。
これは小説においても言える。

昨日、2冊の小説を読了した。

砂漠/伊坂幸太郎
カラスの親指/道尾 秀介

どちらも面白かった。
が、2冊を比べると砂漠がダントツに良かった。



伊坂氏は小説の中に面白い引用をたくさん入れる。

陽気なギャングが・・・
のときもそれに惹かれた。

今回の砂漠はそれが一段と輝いていた。


例えば

「ジョー・ストラマーの、クラッシュの歌詞にこうあるでしょうが」西嶋が人差し指を立てた。(中略)

『おまえたちは支配されてるのか?それとも命令してんのか?おまえたちは、前進してんのか、それとも後退してんのか?』




こんな引用が数多く出てくる。
そして、その引用がまた物語の中ですごく効果をあげているのだ。

特に引用を多くしゃべる西嶋のキャラが立っている。

久しぶりに良い小説を読んだ。


夏休みは教師にとって勉強の時期であり、休養の時期でもある。

昨日、おとついとしっかり休養をとった。

ツタヤでレンタルしたビデオを一気に4本見る。
小説を2冊、一気読みする。
近くの公園を散歩する。
ファミレスで買った小説を読み込む。ドリンクバー付き。
夕飯は中華。酒を好きなだけ飲む。

おかげで今日の仕事はかなりはかどった。
人間、休むときは徹底して休まないとだめだ。
そう思った。

2008年8月6日水曜日

自分の品格/渡部昇一

自分の品格/渡部昇一

本屋にグーグルアース本を買いにいった。
ついでにぶらぶら眺めていると本書を発見。

渡部昇一氏の著書は即買するようにしている。



買ってすぐに読了。
かなり良い本だった。

本の中に出てくる歴史上の人物のエピソードが秀逸。
中でも徳川慶喜のエピソードが一番印象に残った。

なぜここまでの知識があるのか。
やはり渡部氏はすごい。
たくさんの井戸をもっている。
だから氏の著書を読んでいても飽きない。
勉強になる。
そして強く感銘をうける。

思えば、「知的生活の方法」以来、氏のファンになった。


 人生で一番大事なことは何か、一つ挙げよと問われたら、私は躊躇なく「できない
 (やらない)理由を探すことなく、志を保ち、自分で自分を尊敬できる人間になれ」
 、と言いたい。
       前掲書より


 自分の座右の銘にいていきたい。

ジョッグにヘアバンド

今日は筋トレオフの日。
超回復してくれるようじっくり休む。

昨日はジョッグにヘアバンドをつけていった。
髪の毛が伸びてうっとおしかったのと、あまりの暑さでサングラスの下の目に汗がだくだくと流れ込むのを防ぐため。

結果、なかなかいい感じだった。
帰ってヘアバンドを外すと汗でビショビショ。

さっそく洗濯機に放り込む。
毎日付けて走りたいので、スポーツ店にまで買いにいった。

ナイキの赤とオークリーの白。
これで毎日のジョッグが楽しみになる。

ロードレーサー、いつか買いたい。

ロードレーサー、いつか買いたい。
25万円ぐらいのやつで。

5年以内にボーナスで買ってやる。

本生のトライアスロン生活に向けての投資だ。


どのように使うか。


通勤時
 晴れ→ロードレーサー
 雨 →マウンテンバイク



「残業ゼロ」の人生力→本生に向けての準備時間

「残業ゼロ」の人生力/吉越浩一郎
「残業ゼロ」の仕事力/吉越浩一郎

を読んだ。
読んで、新たな視点を得ることができた。感謝。






新たな視点とは何か。

  定年退職してからが本番の人生(本生)であり、本生に向けての準備を夜の3時間でやることが大切だ。



とうことだ。
なるほど。そういう考え方もある。

今まで、仕事本を読んできて、如何に効率よくやるか、どう働くべきかというのを学んできた。
しかし、上記の2冊のような、定年後に向けての準備のために残業をするな!!とう主張は初めてだ。

教師という職業で残業について考えてみた。

まず、教師というのは他に比べて自分の裁量で働ける部分が多い。

学級づくり
授業の内容、組み立て
日々の仕事の進め方

ある程度の自由があり、自己裁量の部分が多いのだ。

だから、残業をゼロにすることも可能だ。

もちろん、学年での会議、職員会議が長引くこともあるが、それも変えようと思えば可能である。

せっかく、教師という仕事についたのだからこの特権を活かさないのはもったいない。

今年度は初めての学年主任ということで慣れない部分もあり、退社時間は遅くなっている。
が、それも1学期の最後の方には大分改善された。

5時15分に帰ることができてきた。
前年度はほぼ毎日定時に退社していた。

だから本生に向けての準備時間は充分にある。

では残り30年ほどの期間をかけて、本生のためにどのような準備をしていくか。

1.トライアスロン出場
 これは自分の生きがいでもある。
 大学時代に一度出場、講師時代に再出場する。
 かなり面白い。
 自然と遊ぶ!!そんな感覚だ。

 もちろん仕事をしながらも出場できるが、それよりも今は仕事に集中したい。が、いずれはレースに出て、前のような喜びを味わいたい。

2.執筆
 小説、教育書、それ以外。
 とにかく世に自分の著書を送り出したい。
 だからこうやってブログで発信することを自分に課している。

3.健康
 禁酒をするべきだ。幸い、タバコはすわない。しかし、酒はかなりの好物。

4.家庭円満
 何事も対話を重ねることが一番大事。

2008年8月2日土曜日

学期中も継続してやっていきたいこと。

夏休みに力を入れて実践し、学期中も継続してやっていきたいこと。


1.朝の筋トレ
2.暗唱行思法&聞く勉行思法
3.iCalでのスケジュール管理
4.英語勉強
5.ブログアップ


1.朝の筋トレ
これは生涯続けたい。時間のない学期中(シーズン中)でも、筋トレは続けられる。
短時間で済むし、毎日やる必要はないからだ。刺激と休養を織り交ぜていく。

2.暗唱行思法&聞く勉行思法
トレーニングがオフの日にこれを1時間ほどやっていく。これも毎日でなくていい。
週に2.3回やれれば充分。

3.iCalでのスケジュール管理
初めて8月からやってみた。かなりいい感じ。ある程度作成してから、プリントしてノートに貼ると便利。学期中もやってみよう。

4.英語勉強
10年後、20年後のための投資。自分の貴重な井戸にする。毎日、短時間でいいから繰り返しやっていこう。語学は毎日やることが重要。

5.ブログアップ
これも大事な井戸。井戸は毎日使わないと次第にかれていってしまう。
2、3行でもいいので、その日の学び、気付きをアップしていくこと。
忙しければまとめてアップするのもあり。
ひと月30エントリーを目ざそう。

暗唱行思法&聞く勉行思法

行思法という勉強方法がある。

本多静六氏の著書から学んだ。



素晴らしい著作だ。
氏の著書は4冊ほど持っている。

様々な面で勉強になったが、中でも行思法というのが一番自分のためになった。
いまでも実践させてもらっている。

夏休みにやっていることは二つだ。

1.暗唱行思法
2.聞く勉行思法


1.暗唱行思法 では
現在、ニーチェの文言をノートに書いて、それを暗唱している。
近くの公園や池の周りを歩きながら、ノートに書かれた文章を暗唱していくのだ。
もちろん声に出してブツブツとつぶやきながら歩く。
これが脳にとってとても効果的。
自分の脳がガンガン鍛えられている感じがする。
一見すると怪しい。なのでなるべく人通りの少ないところ、時間帯を選んで行っている。

2.聞く勉行思法では
iPodシャッフルに名人の授業や斎藤一人の講演を入れて、歩きながら聴いている。


どちらも自分にとって大切な教師修業、人間修業だ。
自分にとって貴重な井戸である。

夏休みにこの二つをもっともっとやっていきたい。

トレーニング 四か条

長い間、勘違いをしていた。
我流というものは恐ろしい。

トレーニングであろうと、授業であろうと正しい原理、原則というものがあるのだ。
強く実感。

以下の2冊はトレーニングする際のおすすめ。






今まで、私はジョギングをしてから筋トレをしていた。
これはあまり効果がないらしい。

前述の本を読んで初めてしった。

また、これまで筋トレをそれほど重視していなかった。

ランニングとスイムの距離を伸ばせば脂肪は落とせる

そう思ってがむしゃらにやっていた。

しかし、ここ数年、うまくいかずに悩んでいたのだ。


マラソンのタイムがどんどん落ちていく。
腹回りに脂肪がついてなかなか落ちない。
筋肉が落ちていくという実感がある。

悩んだ末にとった上記の2冊。


まさに自分が求めていた本だった。


大事なのは以下の3点。

30代以降は何もしないとどんどん筋肉量が落ちていく。
筋肉量が落ちると代謝も減る。
結果的に脂肪がどんどんついていく。

これをふせぐにはどうすればいいか。


トレーニング 四か条

1.筋トレをして筋肉量を増やす。
2.筋肉量が増えれば代謝が上がり、脂肪を落とせる。
3.朝一で筋トレをすれば、日中代謝が活発になる。
4.筋トレ(無酸素運動)の後にジョッグ、スイム、ウォーキング(有酸素運動)をするとさらに代謝が進む。




つまり、筋トレをしっかりして筋肉量を増やせば、ダイエットできる、脂肪が落とせるとういわけだ。

しかも筋トレは超回復の期間を考えて、週に2、3回で充分だそうだ。
これで違うことに費やす時間もできるし、一石二鳥だ。

3ヶ月後の自分が楽しみだ。

発想を豊かにするための条件 5か条

久しぶりの投稿。

発想法/渡部昇一



を読んだ。
とても面白い。

まとめてみると以下のようになる。

自分の(発想のための)井戸を多く持ち、涸らさないようにすることが大切。
そのためにどうするか。


発想を豊かにするための条件 5か条
1.語学力をつける。
 英語を勉強し、原書を読み込む。(ペーパーバック)

2.古典を読む。
 万葉集、源氏物語、ディッケンズ、ドストエフスキー

3.様々な分野に目を向ける。様々な分野の本を読む。
 コンピュータ、自然科学、自己啓発、スポーツ、社会科学、文芸

4.使い続ける。
 ブログでのアウトプット。子ども達に話してやる。授業作り

5.実体験を大切にする。
 自分の過去、現在の状況、教職という仕事