2008年2月13日水曜日

狂ったまでの志や情熱がなければ大事はなしとげられない

吉田松陰について調べている。

 彼についての小説は数年前に読んだことがある。
「世に棲む日日/司馬遼太郎」だ。

その頃はちょうど講師一年目であった。中学校の数学を教えながら、休日などにパラパラと読んでいった。
当時、この本に強く感銘を得たのを良く覚えている。
松陰の激しいまでの生き様に感動した。
禁欲を貫き、あくまでも実践者として果敢に行動している姿がかっこ良かった。

今、論文を書くために再び調べ直している。
「日本を教育した人々/斎藤孝」が非常に参考になった。

松陰の号は二十一回猛士というらしい。
死ぬまでに全力を挙げて二十一回の行動を起こすことを誓うという意味らしい。

面白い。ちなみに高杉晋作の号は西海一狂生という。
狂ということを大切にしていたようだ。

松陰はいう。

何を以て狂というか。狂とはその志が浩然として誇り高く語り得るものであり、言、行をかえりみず、行、言をかえりみないことである。
                                                            ◇
 狂ったまでの志や情熱がなければ大事はなしとげられないという。
わずか30歳でこの世を去った一人の教育者が、明治維新の原動力となった人々を育てたのだ。
このことはすごいことである。

生涯をかけて信念をつらぬいたからこそできることだ。
一教育者として、松陰から学べることは多い。

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