2008年4月13日日曜日

敵は我に在り 上巻/野村克也

敵は我に在り 上巻/野村克也

本屋に立ち寄ったときに衝動買いしてしまった。上下感の2冊だ。
野村氏の本は以前読んだ事がある。「野村ノート」である。
プロとは、自分の頭を使って様々な創意工夫をしていかねば生き残れない。
そんなメッセージを受けとった。良本である。

そして今回、「敵は我に在り」を読んで。
やはり野村氏の様々な考えに共感した。


   朝から晩まで、極端にいえば夜眠っているときでも、野球以外のことに目を奪われていてはいけないのです。誰でも一度は、
  歩かなければいけない道です。この道を通らなければ、決して一人前にはなれません。



ここまでできてこそプロとして一人前になれるのだ。
私も教育のプロを目ざしている。プロの腕前を身につけたいと強く願っている。
まだまだ道半ばではあるが、「教育のことを常に考えている」状態にはなっていない。まだまだ気持ちが甘いのだ。修業あるのみである。

また、氏はカーブが打てなく、スランプに陥った時期のことについてこう述べている。


  どんな人生でも、急いだってしようがないんですね。焦らず、じっくり歩いて、その分いろんなものを吸収してゆく。
  私もカーブが打てなかった十年間を、少しも遠回りしたとは考えていないのです。



焦らずに、基本をしっかりとやり直せ!!
そう氏は主張している。

教師としても同じだろう。焦ったところで今の時分以上の力量は出せない。
だから、今の自分の力量を認識しつつ、しっかりと基本を勉強する。
子どもにじっくりつきあっていく。正面から向き合っていく。
それを十年、二十年続けることで確かな腕が身についていくのではないか。

そう思った。

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