これは私のバイブル書だ。悩んだ時、くじけそうな時、読み返している。
もちろん新学期に向けての準備のときも読む。
本の中は赤線がいっぱい引いてある。それだけ琴線に触れる部分が多いということだ。
本の中に、「情緒障害の児童」を担任したときのドラマが出てくる。
私はこの部分が大好きだ。
熱く熱く、そして感動的な気持ちになれる。
今、この本の中に出てくる児童とよくにた症状の子を担任している。
あらためて読み返してみた。
(情緒障害の児童は)
乱暴の限りをつくし、叱ると何かにとりつかれたように目を血走らせて口をきかないということが、しばしば見られた。
私が今持っている子も同じだ。ものすごい暴言をはく。切れると手がつけられない。あちこちを蹴りまくる。叱ることが逆効果になり暴れだす。反抗挑戦的な態度を取り続ける。
この二週間、彼に振り回された。
卒業生を出した余韻が残っている三月二十八日、ぼくは一人勉強を始めた。春休みにぼくが目を通した本は、
52冊であった。(中略)
春休みの四月一日、前担任からの引き継ぎをおこなった。どうしたら良いのかわからないぼくは、事実を一
つ一つ確かめ、原則的な 教育方針を考えていこうと思っていた。
これだけの努力、手だて、準備を自分はしたか?
ノー。
これではプロとは呼べない。とことん努力すること。全力であたること。そうするからこそ、次のステージが開かれていくのだ。
やはり、準備の段階から向山氏と自分ではこれだけの差が出ているのだ。
もっと腰を据えて、性根入れてやっていかねば、今目の前にいる児童全てに対して「質の高い教育」「包み込むような温かい教育」はできない。
反省。
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