自分一人でやっていてもあまりはかどらないので、とりあえず発信していくことにする。
日本の桜、歴史の桜/小川和佑 より
折口信夫の『古代研究』に拠れば、屋前の桜は災厄を遮る結果として植えられたものであるという。ここには桜は聖なる樹としての信仰をみることができる。
なるほど。
確かに「桜=聖なる樹」というのはなんとなくわかる。
満開の桜はとても神秘的だ。花の下で酒を飲んで酔っぱらっている場合ではない。聖なる樹に失礼だ。
と思いきや、昔の人も酒を飲んで花見をしていたそうである。びっくり。
狩はねむごろにもせで、酒を飲みつつ、やまと歌にかかれり
『伊勢物語』より
現代の花見も千年前も同じ光景だ。
続いて、万葉集にこんな歌がある。
春雨に 争いかねて 我が屋前の 桜の花は 咲き始めにけり
家の前に桜の樹がある。
そんな光景今でもあるのか?
古い家ならばあるかもしれない。自分の家の近くではあまりみない。グーグルマップのストリートビューなどで映せたら面白いかも。
本の中には次の歌も載っていた。これは知っている。どこかで聞いたことがある。
世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし
在原 業平 (古今和歌集)
ちなみに、先述の2つの歌で歌われている桜は現在我々が見ているのとは違う桜だそうだ。
現在は桜と言えばソメイヨシノ!!
しかし、千年前にはソメイヨシノはなかった。
山桜が中心だった。
なんと、ソメイヨシノは明治維新前後に東京都豊島区染井で生まれたそうだ。結構最近の話なのである。
桜は我々にとって非常に身近だ。毎年お花見にいく。
そんな桜でもちょっと調べてみるだけで知らなかったことがどんどん出てくる。
桜にあれだけ多くの種類があるなんて全然知らなかった。
やはり、文化を次世代に伝えていくためにはそのことについてしっかり知っておかねばと思う。
特に子どもに教えてる我々はそうだ。
勉強になる。
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