2008年3月17日月曜日

お母さんの敏感期/相良敦子 その③


お母さんの敏感期/相良敦子 その③




敏感期とは何か?
著書にはこのように書かれている。

 

あることに対して特別に情熱を燃やしてかかわる短い限られた時期



だそうだ。


子どもにはそれぞれ幼児期に敏感期があるという。
この敏感期をしっかりととらえて教育していけばものすごい効果を得ることができる。しかし、この敏感期を知らずに逃してしまうと、後から取り戻すのには多くの労力と時間がかかってしまうという。







やはり、「知は力なり」だ。こういったことを勉強して知っているのとしらないのとでは雲泥の差が出てくる。



運動の敏感期
感覚の敏感期
秩序の敏感期




それぞれに時期があり、正しい対応の仕方があるのだそうだ。

ちなみに、幼児だけでなく、お母さんにも敏感期があるというのが著者の主張。それで上記のような題名になっている。
読みながら思った。
先生にも敏感期があるのではないか。
「先生の敏感期」という本があってもいいな。


お母さんが目くじらを立てて子どもを怒鳴りつけ、子どもと本気でけんかをしている場面は、どこででも見受けられるものですが、それは、敏感期のことを知らない大人が、自分の尺度で測れない不可解な子どもの行動に腹を立て、強引に親のいうとおりに動かそうとするからです。でも、子どもにとっても、内面から押しあげてくる生命力に導かれ、その時期にこそ、しなければならない自然からの宿題をしているのですから、そうかんたんに、ゆずることはできません。そこに、大人と子どもの本気の争いが始まります。




ここに書かれているような場面、本当に多く目にする。
お母さんがものすごい勢いで子どもとけんかしている?
びっくりしながら脇を通り抜けるということが今思い返しても何回もあった。



それは、敏感期のこだわりを大人が力づくでやめさせようとしていたためだったのだ。
納得がいった。

<敏感期>という言葉を一つ知っていればこのようなことにならなかったかもしれない。
教育者は学び続けなければいけない
本書を読んで改めて思った。

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