年度末まっただ中。
気分はもう来年度に向かっている。
このブログ更新も大分軌道にのってきた。来年度も毎日更新をめざす。
「谷和樹著作集 No.1向山型社会の全体像を探る/明治図書」を読み返している。
以前一度読んでいるので、赤線を引いてある部分だけサーッと流し読みした。
一年前に読んだときはこんな部分に赤線をいれている。
P101〜
私は、この部分が向山型の秘密の一つだと思う。授業が始まってから「勉強開始」の合図を出すまでの約3分30秒の間、向山氏はただの一度も子どもたちに注意をしていない。「お話をやめなさい」「こちらを向きなさい」などの言葉を、1回も言っていないのだ。子どもたちが「スライドが見えない」と言ってやや騒がしくなってもである。向山氏は腕で影をつくり、子どもたちはスッと静かになって、授業は何事もなかったかのように、穏やかに、スムーズに、進んでいくのである。
この部分は極めて重要だ。
何が重要か?
授業、教育の本質をついているからだ。
AさせたいならBさせよ
という有名な言葉がある。
静かにさせるために「静かにしなさい」では素人だ。静かにさせるために別の指示を出すのである。
例えば授業中というシチュエーションならば、
ノートに写しなさい。
この指示を出すだけで今までしゃべっていた子がノート作業をし、静かになる。
こういう場合もある。
もちろんこの指示で静かにならない場合だってありうる。
子どもによるし、教師と子どもの関係にもよる。
しかし、教師は上の言葉のような原則を知っていて、それを自分のクラスの状況、子どもの様子に応じて使いこなせなければいけない。
それがプロの教師だ。
つまり、注意やお説教では子どもはよくならないし、動かないのだ。
だからこそ、教師の工夫された指示、指導が必要だし、子どもの心に響くような語りも必要なのだ。
子どもが騒ぐのは教師の責任である。
そう考えて、教師が工夫と努力を続けること。
そうすることによって初めて子どもはよくなっていく。
では自分はそれができているか?
否。全くダメだ。
しかし、何事も「自分はダメだ。自分のやり方は間違っていた」と気付くところからスタートする。
できていなければできるように努力していけばいいのだ。いっぱい勉強して、学んでできるようになればいいのだ。
自分の「プロ教師への道」は遥か遠い。課題は山積みだが、一歩一歩クリアーしていくしかない。
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